突然起こる過呼吸で、お悩みではありませんか?
突然起こる過呼吸は本当に怖いですよね。
過呼吸でお悩みの方は、いつ発作が起こるのかと、恐怖感とともに生活をしなければならなかったり、酷い時には救急搬送のご経験もある方も少なくないと思います。
「このまま死んでしまうのでは…」と感じる場合も少なくなく、本当に怖い思いをされ、お辛いかと思います。
このページでは、そんな辛い過呼吸の症状解決について、少しでも希望を感じていただければと思います。
過呼吸とはどんな症状?
過呼吸とは、突如呼吸が早く浅くなっていき、呼吸しすぎてしまう状態に陥ってしまうものです。
強いストレス等の原因により、自律神経の乱れから起こると言われています。
呼吸しすぎてしまうことにより、酸欠状態のように息苦しくなり、空気を吸い込みすぎになってしまいます。
これにより、血中の二酸化炭素濃度が、極度に減少してしまいます。
そうすると、身体は強いアルカリ性の状態になり、頭痛や吐気、筋肉の痙攣や手足のしびれなどが起こります。
更に、空気の吸い過ぎにより、血中の二酸化炭素が不足しているのに、いくら吸っても呼吸ができないように感じ、強い恐怖感に教われてしまいます。
身体には二酸化炭素が必要です。
そのため、脳からは二酸化炭素が出て行かないように、と命令が出されますが、「息苦しいという気持ち」から、空気を吸い続けてしまいます。
おおよそは、30分〜1時間で自然におさまってきます。救急搬送されても、病院につくころはなんともなくなっている、といったご経験のある方も少なくないかもしれません。
どうして過呼吸が起こってしまうのか
過呼吸は、「強いストレス」からくる自律神経の乱れ」が原因として起こると言われています。
一般的な医療機関では、「原因=自律神経の乱れ」として扱います。
では、この「自律神経の乱れ」とはどこからくるのでしょうか。
「自律神経の乱れ」は、言ってみれば「結果」に過ぎません。
当院では、「自律神経の乱れ」を引き起こした「身体の原因」に着目しております。
また、自律神経の乱れ以外にも、身体の複合的な不具合により、症状が出てきてしまうと考えています。
それにはいったいどんなものがあるかご説明いたします。
筋肉の状態、骨格のバランスの乱れ
過度なストレスや、過労や睡眠不足などの、生活習慣のバランスが崩れてくることにより、全身の筋肉が慢性疲労の状態になります。
そうすると、筋肉は過度な緊張状態に陥ります。過度な緊張状態とは、自分の意思で筋肉の緊張を解けなくなってしまい、四六時中、緊張状態になってしまうことです。
そうなると、呼吸をするための、本来の筋肉の可動性が損なわれ、横隔膜が動かず、呼吸に制限がかかってきてしまいます。
また、たとえば、姿勢の悪い状態を続けていたりすることで、その骨格の状態を身体は記憶します。
私たち人体の骨格は、全身がうまくバランスをとって維持しています。
ある箇所が乱れると、自ずと他の箇所にも影響を及ぼします。
骨格が乱れてくると、肋骨の変位が起き、胸を圧迫する可能性も出てきます。
また骨盤や背骨に変位が出てくれば、横隔膜に影響が出たり、胸椎という胸の部分の背骨にも緊張を与えます。
このようにして、過呼吸のリスクは高まってきてしまいます。
自律神経の乱れ
前項の、筋肉の状態、骨格のバランスの乱れの中の、
「筋肉の過度な緊張状態」から、「自律神経の乱れ」が引き起こされると考えられています。
実はこれは、自律神経が、全身の筋肉を観察し、その筋肉の状態に合わせて自律神経の調整を行っている、と考えられるためです。
本来ならば、筋肉が疲労したり緊張したりすると、副交感神経を優位にし、身体を休ませます。
ですが、筋肉が過度な緊張状態に陥ると、「いま自分は活動状態(もしくは戦闘状態)にある」と判断され、交感神経を高ぶらせ続けてしまいます。
このようにして、過度に交感神経が優位な状態が続いたりすることで、正常な「活動」と「休息」の調整ができなくなります。
これが自律神経の乱れに繋がります。
過呼吸の場合も、この正常な自律神経の機能が、うまく働かなくなってしまうことが、一因として考えられます。
血液などの体液循環の阻害
過呼吸は、血液などの体液循環にも深く関わりがあると考えられます。
「筋肉の状態、骨格のバランスの乱れ」の項目でご説明したのは、
主に「外呼吸=肺呼吸」に深い関わりがあります。
ざっくり書きますと、これは肺と血液とで、酸素(外から)と二酸化炭素(血液から)の交換を行うものです。
それに対して、「内呼吸=細胞呼吸」というものがあります。
呼吸の活動は、外呼吸によって、血液中に酸素をとりこみ、リンパ液等を経て、身体の組織や細胞へ送られます。
そして、身体の組織や細胞が、「酸素を吸収」「老廃物である二酸化炭素を血中に放出」します。
この働きを「内呼吸=細胞呼吸」といいます。
この役目が阻害されてしまい、体液循環に滞りが起こると、おおよそどのようなことが起こるか想像できるかと思います。
冒頭でご説明しましたが、血中の二酸化炭素濃度の低下が、過呼吸の症状を引き起こすと言われています。
そうです、体液循環に滞りがおこると、血中の酸素と二酸化炭素の濃度を、正常に保てなくなり、過呼吸の症状の一因となってきます。
このように、血液やリンパ液等の体液循環には、とても重要な役割があります。
以上三つの項目、筋肉や骨格の状態、自律神経の乱れや体液循環の阻害など、複合的な要因が組み合わさり、過呼吸の症状が出てくると考えられます。